Sydney, 2008年10月16日, AEST (ABN Newswire) - ウォール街では昨夜、来年の成長と収益の不調を指摘する恐ろしい経済ニュースにより急落し、ダウ・ジョーンズ工業平均は1987年10月以来最大の損失割合となる7.87%の下落を記録した。米国連邦準備制度によるビジネス状況の寸評は、9月の経済活動は全12区域において低調で、ほとんどの地域において消費者支出が下降したとしている。

一次産品に関する見通しに対する懸念が鉱業の足を引っ張り、昨日のオーストラリア株式市場はマイナスに戻り取引を終えた。S&P/オーストラリア証券取引所200銘柄の基準指数は水曜日に35.2ポイント・0.81%下落し4,300、全株価指数は39ポイント・0.9%下落し4,272.5であった。

午前6時59分、シドニー先物為替の12月株価指数先物契約は301ポイント下落し4,084であった。

投資家たちが米国における不況に対する継続的な恐れのために、株式や高利回りの通貨などのリスク性の高い資産を避けたため、オーストラリアドルは5%近く下落し安値で取引を開始した。午前7時、オーストラリアドルは昨日の終値0.7005/09米ドルから下落し0.6656/58米ドルで取引された。

不況に対する恐れのなか、石油価格は今日急落した。ニューヨークの主契約、11月納品の軽質スイート原油は、4.09米ドル下落し74.54米ドルで取引を終えた。

注目の経済事象と数値

Westpac-Melbourne Institute が発表した先行指標によると、オーストラリア経済の現在の弱さの兆候は来年中旬まで続く可能性があるとのことである。8月に対する見解の指数は2.5%であり、これは経済成長が長期間の傾向を下回り、弱い状態に留まっていることを示す。Westpac はオーストラリア経済が不況に陥るとは思わないとしている。

教育・雇用・労使関係省 (DEEWR) は、同省の10月の雇用に関する先行指標が、9月のマイナス0.018に対し、マイナス0.060であったとしている。

今日、クレジットカード利用統計を含むオーストラリア準備銀行による10月速報が発表される。

企業合併・買収ニュース

FKP Property (ASX:FKP) は、10月10日の終値よりも33%割増の1抱き合わせ株式あたり2豪ドルで2,800万豪ドルとなる Stockland (ASX:SGP) の株式5%に対する募集をした。FKP Property Group は、この募集により同社の資本基盤が強化されることになるとしている。

オーストラリア最大のガス・電気小売業者 AGL Energy (ASX:AGK) は、パプア・ニューギニアにおける石油・ガスプロジェクトの権利売却を仕上げ、同社がいくつかの買収に関心を示すようになると語る。 AGL は昨日、3億6,000万豪ドルから3億9,000万豪ドルとなる2009年会計年度の同社税処理後純利益見込みを確認した。

重要企業ニュース

ANZ Bank (ASX:ANZ) は1週間で2度目となる住宅ローン固定金利の引下げを発表した。同行は昨日、4年までの融資に対し住宅ローン固定金利をさらに0.14%下げ0.7%ポイントの引下げとした。これは10月20日から有効となる。

Rio Tinto (ASX:RIO) は、国際金融危機により減速する中国の一次産品に対する需要に警告し、100億米ドルでの資産売却計画に遅れが出る可能性を示唆した。 Rio Tinto のチーフエグゼクティブ Tom Albanese 氏は昨日、オリンピック後の一次産品需要の減速は同社の予測よりも長引く可能性があると語った。オーストラリアの資源ブームは今年中に回復はしないと予測される。

Iluka Resources (ASX:ILU) は昨日、中国の経済成長に対する高まる暗い見通しに反し、同社の主力製品であるジルコンの需要は減少していないと発表した。また、オーストラリアドルの価値急落は、そのパースの採掘業者の年間収益における150%上昇の達成を支えることになる。

Origin Energy (ASX:ORG) は同社の年間収益見込みを強化し、最近の資金の豊富な多くの企業と同じく、現在の市場における混乱が買収機会のきっかけになるものと見ている。同社は本会計年度の年間収益において、昨年の4億4,300万ドルを上回る最大40%の上昇を見込んでいる。これは ConocoPhillips (NYSE:COP) とのジョイントベンチャーによって後押しされている。 Origin はまた、ニューサウスウェーズ州政府保有のエネルギー小売資産を買収することに関心があると語った。

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