木曜日のオーストラリア株式市場は、予想以上の改善を示した雇用統計の発表後にも関わらず5営業日連続で下落した。特に資源関連株式と一般消費財関連企業株式を中心に値を下げた。取引終了時、S&P/オーストラリア証券取引所200銘柄の基準指数は31.2ポイント・0.7％下落し4,606.7ポイント、全株価指数は29.7ポイント・0.6％下落の4,622.9ポイントとなった。
注目の経済事象と数値
オーストラリア統計局が先日伝えたところによれば、先月の失業率は5.7％で意外にも10月の5.8％から低下した。エコノミストは5.9%まで上昇すると予測していた。この結果を受けて、オーストラリア準備銀行が利子率の引き上げを行う可能性がさらに高まった。
The Melbourne Institue survey of consumer inflationaryが、12月の数値は0.4％上昇し3.6％となったことを示した。中央銀行の目標値2～3％へインフレ率が下落することを予測したのは、17.7％の回答者のみであった。
金曜日、経済データの発表は予定されていない。
M&A News企業合併・買収ニュース
Metcash Ltd. (ASX:MTS)が伝えたところによれば、同社は私有の機械装置チェーンMitre 10 Groupの権益50.1％を5500万豪ドルで買収することに合意した。これはライバル社、Wesfarmers(ASX:WES)の Bunnings チェーンやWoolworths(ASX:WOW)とLowe's Cos.(NYSE:LOW)のジョイントベンチャーに対抗するための決定である。
Property developer Sunland Group (ASX:SDG)は、Carringtonの敷地を2億5千万豪ドルの住宅プロジェクトに向けて買収し、ブリスベンの都市部における高層住宅市場に参入した。この敷地はDevine (ASX:DVN)より2500万豪ドルで購入。これは土地、住宅、高層建物を含むすべての事業における開発ポートフォリオを強化するというSanlandの戦略の一部である。
重要企業ニュース
KarmelSonix Limited (ASX:KSX)が伝えたところによれば、同社はオーストラリア全土の薬局へKarmelSonix Personal WheezoMeter(TM)の販売・流通を行うべくClear Sales Australiaと契約を結んだ。 Clear Sales Australiaは国内有数の薬局への卸売り業者で、オーストラリア全州をカバーしている。このPersonal WheezoMeter(TM)はぜん息などによる喘鳴阻止のための持ち運び可能な装置である。
オーストラリア生産力強化委員会（The Austalian Competition and Consumer Commission:ACCC)によれば、同委員会はVirgin Blue (ASX:VBA)とDelta Air Lines (NYSE:DAL)がオーストラリア・米国間の航空便に関するジョイントベンチャーを立ち上げることを許可した。このジョイントベンチャーの下で、この航空会社二社は、価格調整、収益管理、スケジュール、定員や運行ルートなど幅広い分野において調整を行う。ACCCは、このジョイントベンチャーはQantas Airways Ltd (ASX:QAN)やUnited Airlinesへより効果的に対抗する助けとなるだろうと述べた。
Santos Ltd. (ASX:STO)は木曜日、同社は2010年に約二倍の設備投資を見込んでいることを発表した。これは同社が、アジア地域での環境汚染の少ない燃料に対する需要の高まりから、いくつかの主要ガスプロジェクトに資本を投下するため。Santosは2010年の総支出として28億豪ドルを見込んでおり、計画中のクイーンズランド州 Gladstone港における炭層ガスによる液化天然ガス輸出ターミナルには、10億豪ドルが投入される予定である。同社2009年の総支出見込みは16億豪ドルであった。
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