火曜日のオーストラリアの株式市場は、ヨーロッパ株式市場とウォールストリートに先導され、銀行株と資源関連株を中心に大きく値を上げた。取引終了時のS&P/オーストラリア証券取引所200銘柄の基準指数は69.1ポイント・1.49％上昇し4704.2ポイント、全株価指数は64.9ポイント・1.39％上昇の4724.4ポイントとなった。
注目の経済事象と数値
水曜日は経済データ発表の予定なし。
企業合併＆買収ニュース
GUD Holdings Limited (ASX:GUD)は、Breville Group Limited (ASX:BRG)の全普通株を対象としたオファーを延長した。これにより同オファーの締切りは、2010年2月5日となる見通し。GUDが伝えたところでは、同社は、オファー期間の延長を決めたことで、この買収提案にACCC(オーストラリア競争・消費者委員会)が反対の決定を下した理由を検討することが可能となった。
農薬のサプライヤーであるNufarm (ASX:NUF)は、中国のSinochem Corporationが提案しているNufarm買収に関して、Sinochemから修正オファーを受けたが、その内容は前回より低値の価格設定であった。Sinochemは、前回提示した1株あたり現金13豪ドルという内容のオファーを取り下げ、新たに1株あたり現金12豪ドルを提示した。Nufarmが伝えたところでは、Sinochemは、この修正済みオファーに付随する取引条件を明らかにしていない。
Macarthur Coal(ASX:MCC)が、CITIC Resources(HKG:1205)が保有するMacarthurの営業資産の直接的利益の一部を買収することに合意した。同時に、これらの営業資産から創出される石炭についてRITIC Resourcesが保有する販売権を打ち切り、中国、インドに売却する。Macarthurはまた、Gloucester Coal (ASX:GCL)の権益100％の買収を計画しており、市場外取引における買収で1株あたり8.16豪ドルの値を提示する。その一方で同社は、MiddlemountジョイントベンチャーでのNoble Group Limited(SIN:N21)の権益を買収するを意図を発表しており、Middlemount製品の全ての販売権を含む100％の所有権獲得を目指しているとした。Noble Groupは、Gloucesterの権益87％を所有している。
重要企業ニュース
GrainCorp Ltd (ASX:GNC)が火曜日に伝えたところによると、同社は、同社の2010年度の金利・税金・償却前利益、支払利息・税金・減価償却・償却控除前利益を1億8千万～2億1千万の間と見込んでいる。モルト事業が2010年度同利益の1億～1億2千万を占めることとなる見通し。
VDM GroupLtd (ASX:VMG)によると、同社の完全子会社Wylie and Skene Pty Ltdが、Rio Tinto's (ASX:RIO)の子会社Robe River Mining Co Pty Ltdと7900万豪ドルの契約を結んだ。この契約締結により、VDMの注文控元帳額は、およそ4億豪ドルに到達する。このプロジェクトは、30ヶ月以内に完了する見通しで、その収益は2010年度～2012年度に記帳される見込みである。
Santos (ASX:STO)とOil Search(ASX:OSH)が火曜日に発表したところによると、PNG 液化天然ガス・プロジェクトの参加企業らは、大阪ガス(TYO:9532)と拘束力のある売買契約をまとめた。同契約は、年間およそ150万トンの液化天然ガスの長期売買を取り決めたもの。この契約により同プロジェクトは、同日本企業に対して20年間の供給を行うことになる。Oil Searchのマネージングディレクター、Peter Botten氏は、同プロジェクトの参加企業は、最終取引量の合意書にサインをし、それにより同プロジェクトは2010年上旬、年間660万トンの工場生産能力量を完全に契約下におくこととなると述べた。
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