中国の金融引き締め策の資源価格への影響から、水曜日のオーストラリア株式市場は下落した。取引終了時のS&P/オーストラリア証券取引所200銘柄の基準指数は31.4ポイント・0.6%下降し4,868.1 ポイント、全株価指数は31.5ポイント・0.6％下降し4,900.1ポイントとなった。
注目の経済事象と数字
オーストラリア統計局が伝えたところでは、11月の合計個人借入れは季節調整済みの数値で1.1％上昇の70億5300万豪ドルとなり、10月の69億5900万豪ドルから上昇した。11月の合計企業借入れは季節調整済みの数値で4.0％上昇の266億7700万豪ドルとなり、10月の256億6200万から上昇した。
オーストラリア統計局は木曜日、12月の雇用変化および失業率を発表する。National Australia Bankは12月の景況感に関する調査を発表する。
企業合併＆買収ニュース
Modena Resources (
ASX:MDA)の発表によると、同社はOrchard Petroleum の権益の買収取引を中止する見込みである。これは前提条件の多くが満たされておらず、またこの合意が拘束力を有さない内容であるため。同社は二人の新たなディレクターの任命、石油・ガス分野における新たな生産者となることに重点を置き、この戦略の進展に焦点を当てていくとModena Resourcesは語った。
重要企業ニュース
Cazaly Resources Ltd (
ASX:CAZ)は水曜日、同社が100％所有する西オーストラリア州のParker Rangeプロジェクトの開発に向けたプレ実行可能性研究において前向きな結果が得られたことを伝えた。同社はまた、プロジェクトの進行に関して大手商社や顧客などの潜在的戦略パートナーらとの協議を開始したと述べた。Cazalyが述べたところでは、同社はアジアの戦略的パートナーを探しているものの、権益譲渡ではなくプロジェクトレベルでの探査への投資を望んでいる。
WorleyParsons (
ASX:WOR)は、米国市場の後退を理由に2010年年間利益見込みを下方修正した。同社の発表によれば、同社は、残り年度内に現時点の為替を適用した場合の2010年度の課税後純利益を2億8千万～3億2千万の間になると予測している。このエンジニアリング・メインテナンスグループは、前回の予測において2010年度の課税後の純利益を3億2千万～3億3500万としていた。
Energy Resources of Australia Ltd. (
ASX:ERA)が述べたところによると、同社の第4四半期のウラン生産高は1年前と比較して30％減少した。これは同社がノーザン･テリトリーに所有するRanger炭鉱におけるグレードの低下が原因。この第4四半期の生産高は、市場の期待を下回るもので、これはこの期に加工された鉱石のグレードの平均が低かったことに起因する。ERAは2010年の上半期は引き続き低いグレードになると予測しており、2010年の下半期にはグレードの改善がみられるとしている。同社は2008年に始めてウランを中国に船積みしており、中国に向けた鉱石の販売を引き続き行っていくと述べた。
Roc Oil (
ASX:ROC)は、同社の2009年年間平均製造率を1日1万バレル相当と見込んでいる。Roc Oilは、Zhao Dong 2H 2009の1日平均製造率を、平均およそ18,900 BOPDと予測。Roc OilはPetroChina (
SHA:601857) (
HKG:0857)と提携を結んでおり、Zhao Dongプロジェクトを管理している。中国沖に位置するZhao Dong油田について同社は、12月の生産は一日平均9130バレルであったと述べた。これは海底パワーケーブルのメインテナンスおよび修復作業のためであった。
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関連企業WorleyParsons Limited
Roc Oil Company Limited
PetroChina Company Limited
Modena Resources Limited
Energy Resources Of Australia Limited
Cazaly Resources Limited