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昨夜のウォール街は少ない取引量の中で8取引連続での上昇を記録した。木曜日の米国での週間失業手当請求件数データや2月の主要消費者物価が同市場をある程度支えた。昨日のアジア市場は大半が値を下げた。対円でのユーロ安により日本の輸出業者は打撃を受けた。日経225は約1.0%下落、韓国の Kospi は0.5%下落した。中国において銀行融資の更なるペース管理策が取られるのではないかとの新たな懸念を受け、木曜日の香港と中国本土の市場は前半の上昇分を失い値を下げて取引を終えた。上海総合は0.14%下落して取引を終了、ハンセン指数は0.25%下落となった。

企業ニュース

オーストラリアの CBH Resources (ASX:CBH) の株式24.1%を保有する日本の東邦亜鉛 (TYO:5707) は、同オーストラリア採掘企業が株主に対しこの比例買収入札を受け入れるよう勧告したことを受けて、 CBH における持分を倍増する予定である。このオファーでは、東邦亜鉛が CBH における持分を1株0.25豪ドルで最大49.9%へと増加することとなっている。また東邦亜鉛は現在 CBH の転換社債50.6%も保有している。ベルギーの巨大亜鉛企業 Nyrstar (EBR:NYR) からの提案は現在の形では成功しないため勧めていない、と CBH は語った。

日本で2番目に大きな規模の小売業者であるイオン株式会社 (TYO:8267) は、2年間で初となる黒字転換を見込んでいる。2月までの1年間において235億円の純利益を予測している、とイオンは語った。これに対し以前の利益見通しは75億円から150億円とされていた。これは同社の年金支払い制度における変更からの非常に大きな利益によるものである。同社の2月までの年間営業利益は、下半期における大幅回復により1,288億円となる見込みである。

韓国の Kia Motors (SEO:000270) は、スロバキアにある同社の組立地において新たなエンジン工場を建設すべく1億ユーロを投資する予定であると語った。同工場の年間生産能力は30万台となる。主として SUV 市場での高まる需要に先導され、同社は今年スロバキアでの自動車生産を40%増加する計画を立てた。

加入者数において世界最大の携帯電話運営企業である China Mobile Ltd. (NYSE:CHL) (HKG:0941) は、前年の1,126億3,000万元から2.3%増となる12月31日までの年間純利益1,152億元を報告した。この利益増は市場予測を上回ったものの、 China Mobile にとって2009年の利益成長は前年同期比で大幅な減速となった。同電話通信企業は今後3年間における資本支出の削減を計画していると語った。

お問合せ先

Tetsuya Okada
Asia Business News Asia Bureau
TEL: +61-2-8205-7340
EMAIL: tetsuya.okada@abnnewswire.net



関連企業

東邦亜鉛株式会社
      

Nyrstar NV
      

Kia Motors Corporation
      

China Mobile Ltd.
      

CBH Resources Limited
       

イオン株式会社
       


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