アジア市場レポート：1月20日

火曜日のウォール街は反発し、新たに15ヶ月間での最高水準で取引を終えた。マサチューセッツ州での上院選の結果が Barack Obama 大統領の医療保険改革に対し厳しい状況をもたらす可能性があると投資家たちが判断したことから、医療部門は回復した。

投資家たちが米国からの主要な収益報告を待っていることから、火曜日のアジア各市場は入り混じった状態で取引を終えた。日本の日経225は0.8％減、韓国の Kospi は0.1％減、台湾の Taiex は1.1％減となった。金融引き締めに対する不安が和らいだことから、中国の上海総合と香港のハンセン指数は急上昇した。

企業ニュース

Saudi Aramco と日本の住友化学 (TYO:4005) のジョイントベンチャーでサウジアラビアを拠点とする Rabigh Refining and Petrochemical Co (PetroRabigh) (SAU:2380) は火曜日、第４四半期に同社の純損失を64.1％縮小したと語った。 PetroRabigh は、1年前に9億280万リヤルであった純損失を12月までの3ヶ月間に3億2,370万リヤル (8,630万米ドル) へと引き下げた。

台湾の経済省経済部とみずほフィナンシャルグループ (NYSE: MFG) (TYO: 8411) は火曜日、国内や中国・ベトナムをはじめとする急成長市場での拡大へ向けて連携をする覚書を締結した。

シンガポールのエネルギーサービス企業 Ezra Holdings (SIN:5DN) は、今後18-20ヶ月の間に30億米ドル相当のプロジェクトへ入札する予定であると語り、石油掘削需要への回復を示唆した。 Ezra Holdings は火曜日、合計で8,000万米ドル相当となる2つの契約を獲得したと語った。契約の一つは、アフリカにおいて様々な沖合サービスを提供するための昇降式船舶の用船や運行を含むこととなる自走式昇降契約である。もう一つは、大規模な国内石油探査・生産グループへの鉱泉関連サービスのためのものである。

BHP Billiton Ltd. (ASX:BHP) は水曜日、中国からの需要や先進諸国での在庫補充による一次産品価格の力強い回復を受け、同社の第2四半期鉄鉱石生産が11％増の記録的な3,245万メートルトンとなったと語った。しかし同巨大鉱業企業は、先進諸国経済における回復速度が不確実である中、同社の一次産品に対する短期見通しにおいてある程度の不安定性を見込んでいると語った。

Shanghai Industrial Holdings Ltd. (HKG:0363) は、中国の不動産デベロッパー Neo-China Land Group (Holdings) Ltd. (HKG:0563) における株式45％を27億5,000万香港ドルで購入することに合意したと語った。この合意に基づき、 Shanghai Industrial は Neo-China の旧株式5億株と新株6億8,400万株を1株当たり2.32香港ドルで購入することとなる。この取引により、 Shanghai Industrial の総用地面積は420万平方メートルから2.7倍の1,580万平方メートルへと増加することとなる。


関連企業

住友化学株式会社
      

Shanghai Industrial Holdings Limited
      

Rabigh Refining & Petrochemical Co.
      

Neo-China Land Group (Holdings) Limited
      

株式会社みずほフィナンシャルグループ
      

Ezra Holdings Limited
      

BHP Group Ltd