オーストラリア市場レポート　2010年8月5日

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予測よりも良い内容の企業業績や前向きな経済データを受けたウォール街が上昇に転じたことから、今朝のオーストラリア株式市場は値を上げて取引を開始した。取引前半において、 S&P/ASX200 指数は0.77%上昇し4,577.2ポイント、全株指数は0.74%上昇し4,593.6ポイントとなった。原材料株は0.9%上昇、工業株は0.7%上昇、金融株指数は0.6%上昇した。

経済ニュースとしては、今週前半オーストラリア準備銀行により発表された7月の一次産品価格指数において特別引出権 (SDR) 条件での2.7%上昇が示された。中国からの石炭・鉄鉱石需要が増加を続け、オーストラリアの貿易収支は黒字転換した。

企業ニュース

News Corporation (

ASX:NWS) は今日、2009/10年会計年度における25億米ドルの純利益を報告した。これに対し2009年会計年度は34億米ドルの純損失であった。収入は前年の304億ドルから8%増となる328億ドルであった。 Dow Jones 、 MySpace 、 20th Century Fox 映画スタジオ、 Sky Italia 、オーストラリア国内外の新聞社を保有するこのメディアグループは、2009年後半に超大作映画 Avatar を発表した。この史上最大の映画は最大の収益をもたらし、同社の黒字転換を支えた。2010年会計年度の業績について会長兼経営責任者である Rupert Murdoch 氏は総合的な上昇を大変喜んでおり、2011年において更に素晴しい業績がもたらされるものと確信している。

住宅・ビル用の高効率低排出発電機の大手開発企業 Ceramic Fuel Cells Limited (

ASX:CFU) は今日、米国での同社 BlueGen 製品の発売を発表した。ディッシュウォッシャーほどの大きさの BlueGen は燃料電池の特許技術により非常に高い効率で天然ガスを電気と熱に変換、この効率性は小型発電機の世界市場における他の技術全てを大きく上回る。米国において新たに設立された提携とは別に、同社は既に E.ON (ETR:EOAN) 、 EWE 、 GdF Suez (

EPA:GSZ) 、大阪ガス (

TYO:9532) といったヨーロッパ、日本、オーストラリアの大手エネルギー・電力企業との提携を確保している。

オーストラリアの音声・データ大規模プロバイダ Vocus Communications Limited (

ASX: VOC) は今日、 Vodafone New Zealand Limited (

LON:VOD) との間での契約締結を発表した。この1,130万ニュージーランドドルでの取引の下、 Vodafone New Zealand は Vocus へ複数年期間で同社国際データ容量の100%を発注する予定である。これにより Vocus がニュージーランドの同携帯・固定電話企業へ供給する容量は大幅に拡大されることとなる。2008年3月に設立された Vocus Communications は、オーストラリア、ニュージーランド、米国において電話通信企業やインターネットサービスプロバイダへ大規模な音声および IP トランジットを提供している。

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Tetsuya Okada
Asia Business News Asia Bureau
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