Sydney, 2008年9月16日, AEST (ABN Newswire) - ウォール街は昨夜、米国の投資銀行 Lehman Brothers が破産申請をしたことを受けて、4%超下落した。 Lehman Brothers を取り巻く噂が未確認であった昨日のオーストラリア株式市場は1.5%超下落し、取引を終えた。 Lehman Brothers の崩壊と Merrill Lynch の格安での売却というマイナス先導によって、オーストラリアドルは今日さらに下落する可能性があるとアナリストは予測する。

月曜日のS&P/オーストラリア証券取引所200銘柄の基準指数は86.1ポイント・1.76%下落し4,817.7、全株価指数は82.1ポイント・1.66%下落し4,875であった。

午前6時45分、シドニー先物為替の9月株価指数先物契約は、135ポイント下落し4,692であった。

石油価格は月曜日、6ヶ月間で初めて1バレル100米ドルを下回る水準で取引を終えた。 Lehman Brothers の破産と Merrill Lynch の売却が米国経済に対する不安を高めたことにより、下落に拍車がかかった。原油価格は5米ドル超下落し1バレル95.71米ドルであった。これは実質的に今年度の上昇分全てを失ったことになる。

オーストラリアドルは今日、その大手投資銀行の記録的な破産申請が国際的な停滞に対する不安を高めるなか、1米セント安で取引を開始した。午前7時、オーストラリアドルは昨日の終値0.8167/71米ドルから下落し、0.8065/69米ドルで取引された。

注目の経済事象と数値

昨日オーストラリア準備銀行は、米国の投資銀行 Lehman Brothers の破産が市場にマイナス効果もたらすという不安に対応するため、金融制度に対し20億ドルを注入した。その倒産は世界中で大規模な株式市場の下落を引き起こし、オーストラリアにおける新たな公的金利引き下げの可能性を高めた。ウォール街のもう一つの大手銀行 Merrill Lynch は昨日、500億米ドル(610億豪ドル)という安値で the Bank of America へ売却された。

新築住宅建設は2四半期連続で下降し、高金利による2007年初めからの住宅市場の弱さを裏付けた。オーストラリア統計局の昨日の報告によると、新築住宅は6月四半期に季節調整済みで3.7%下落し始め38,348戸であった。

今日のニュースとしては、オーストラリア準備銀行が同行の最新会議記録を発表する予定である。

企業合併・買収ニュース

Sinosteel は、米国の投資家 Philip Falcone 氏が2億2,400万豪ドルの保有株式を同社へ売却することに合意したことにより、鉄鉱石鉱業 Midwest (ASX:MIS) に対する敵対的買収提案において100%を獲得することになる。 Falcone 氏のヘッジファンド Harbinger Capital Partners は、その企業における彼の保有分16.2%に対し1株6.38豪ドルでの申し入れを受け入れた。これにより、 Sinosteel は97%超の株式を獲得したと発表した。オーストラリア企業に対する中国からの初の敵対的買収を成功させるため、 Sinosteel は現在 Midwest の強制買収に動き出すと見られている。

Concord Capital は、木材製品企業 Gunns (ASX:GNS) に対する同社保有株式を10.65%から12.86%へ引き上げた。 Gunns の取締役 Robin Gray 氏は、総所有株式372,667株に対し100,000 Gunns 株139,094豪ドルを獲得した。

Aurora Energy (TSE:AXU) は、 Babcock and Brown Power (ASX:BBP) の Tamar Valley発電所の獲得に近づいている。オーストラリア競争消費者委員会は Aurora とタスマニア州政府からの事業を承認し、買収が完了した時点で所有権を Aurora へ移転する予定である。

重要企業ニュース

Centro Properties Group (ASX:CNP) は昨日、 the Centro America Fund の7億1,400万米ドルでの売却計画を継続しないと発表した。 Centro がその資産に対する非常に低い価格の受け入れを拒否したため、買主はその契約を打ち切った。 Credit Suisse のアナリストは、市場の状況によりその計画の合意が困難になったと語る。今月の終わりまでに Centro はオーストラリアの融資元と米国の証券所有者に対し、4億5,000万米ドルの返済期限である12月15日の締切り前に同社が救済策を実践できることを示さなければならない。

苦境に立つ投資・資産運用業 Octaviar Ltd (ASX:OCV) と同社の3子会社は、任意管理に入った。債権者たちは5日以内に集まり、 Octavier を再編するか終了するかについて話し合うことになる。

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