ウォール街において4％下落し2001年9月のテロ攻撃以来の最低水準が記録されたことを受けて、昨日の株式市場は約2％下落した。主要銀行間の後半の反発と資源株の上昇により、 Lehman Brothers の破産に関連する国内市場の転落ダメージは最小限に留められた。その損失は予測されたほど悪いものではなかったが、この2日間の合計損失は大きなものであった。
S&P/オーストラリア証券取引所200銘柄の基準指数は66.9ポイント・1.39％下落し4,750.8、全株価指数は75.2ポイント・1.54％下落し4,799.8であった。
ウォール街では昨夜、金融部門での混乱にも関わらず、高めで取引を終えた。しかしながら金、銀、石油、銅は下落した。
午前7時７分、シドニー先物為替の9月株価指数先物契約は、16ポイント上昇し4,765であった。
10月納品の軽質スイート原油はニューヨーク商品取引所において、一旦90.51ドルという2月8日以来の最低水準まで下落した後、4.56ドル安の1バレル91.15ドルとなった。
今日のオーストラリアドルは、1米セント高い0.8000米ドルで取引を開始した。しかし開始直後のAEST7時39分、世界最大の保険会社 American International Group (AIG) の苦境に対する市場の不安を受けて、オーストラリアドルは0.7937/41米ドルまで再び下落した。 American International Group は昨夜、崩壊状態に近づいた。アナリストによると、信用格付けが下がったことによりその巨大保険会社が死のスパイラルに突入し、国際金融危機をさらに悪化させる可能性があったとのことである。
注目の経済事象と数値
国際的な金融危機により、主要銀行が住宅購入者に対し金利引下げの効果を十分に供与できないことが考えられるため、準備銀行が予測よりも大幅に金利を引き下げる可能性があると、昨日シニアエコノミストたちは予測した。準備銀行は昨日、7年間で初めて金利引下げを行った同行の9月役員会議記録を発表した。予測されるインフレにおける下落がまだ起こりうるなかでの早すぎる金利引下げのリスクと、経済の停滞を強めてしまう可能性のある長すぎる待機との間で、役員会が板挟みになったことをその記録は示した。
オーストラリア準備銀行 Glenn Stevens 総裁は、シドニーでの the Australian Institute of Company Directors において演説をする。
オーストラリア統計局による8月の国際商品輸入データが発表される予定である。
Westpac/Melbourne Institute は7月の経済活動指数を発表、そして the Australian Property Institute は第21回オーストラリア不動産動向調査を発表する予定である。
企業合併・買収ニュース
鉱業採掘業者 Boart Longyear (ASX:BLY) は、売上げを直ちに増加させると見られる計画において、米国に拠点を置く採掘専門業者を買収した。 Boart は昨日、歳入に5,000万ドル、そして同社の急成長する設備に31の掘削装置を追加し、米国に拠点を置く Eklund Drilling Co を買収する予定であると語った。
インフラ事業グループ Cardno (ASX:CDD) は米国市場への拡大に向けて、エンジニア企業 TBE Group を4,040万米ドル（5,073万豪ドル）で買収した。 Cardno Ltd. は火曜日、同社が米国市場への拡大を目指しているため、その米国に拠点を置くエンジニア企業を4,040万ドルで買収したと語った。その決済を完了するため、5.28豪ドルの価格で約186万株を発行すると Cardno は見積もった。
Midwest (ASX:MIS) は、西オーストラリア Robinson Range にある同社所有地に隣接する Montezuma Mining (ASX:MZM) 所有の施設における鉄鉱石の権利を獲得する予定である。 Harbinger Capital Partners は、98.52％の承諾を得た中国の Sinosteel からの買収申し入れを受け入れるにあたって、最後の重要な Midwest Corporation の株主となった。
重要企業ニュース
West Australian Newspapers (ASX:WAN) は、同社の大株主 Seven Network (ASX:SEV) からの要求に屈し、その報道企業の会長 Kerry Stokes 氏と Peter Gammell 氏を同社の役員に指名した。 WAN はこれまで、2006年10月の初期購入14.9％から引き上げられた22.4％の株式保有高を反映させるための取締役代表制を求める Seven からの繰り返される要求に抵抗していた。
ノルウェーの化学肥料企業 Yara International (OSL:YAR) は火曜日、個人投資家 Pankaj Oswal 氏から1億4,100万豪ドルで株式5％を 購入し、 Australia's Burrup Holdings Ltd. (ASX:BOY) における同社の株式保有を35％へ引き上げたと語った。 Oswal 氏は現在、 Burrup Holdings の所有権65％を保有している。この購入により、 Burrup からの改良や販売を推進する Yara の契約上の権利が強化されることになると Yara 社長兼 CEOである Thorleif Enger 氏は語った。
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