火曜日のウォール街は入り混じった状態で取引を終えた。資金調達を検討している General Motors や銀行が市場に圧力をかけたもののダウはプラス領域で取引を終え、一方S&P 500とナスダックは下落した。
数週間にわたる回復の後で市場が一息ついたため、昨日のオーストラリア株式は取引の少ない一日において下落した。S&P/オーストラリア証券取引所200銘柄の基準指数は48.8ポイント・1.2％下落し3,877.2、全株価指数は46.9ポイント・1.2％下落の3,863.6ポイントとなった。
注目の経済事象と数値
ケビン・ラッド政権は昨夜、第二弾の予算を発表した。経済は全体的に縮小、2011年中旬までに失業率が8.5％へ上昇、オーストラリアの赤字は2009-2010年に576億豪ドルとなる見込みである、と Wayne Swan 財務大臣は語った。この予算により、年金支払いの増加、75,000豪ドル超の収入のある独身者に対する民間医療費割戻しの減少、老齢退職年金の税金優遇削減がもたらされる。
住宅初回購入者向け支援策がさらに3ヶ月、9月30日まで延長される見通しである。同支援策は10月1日から12月31日の間、中古住宅に対しては10,500豪ドル、新築住宅に対しては14,000豪ドルへ段階的に減額される予定である。
企業合併・買収ニュース
Gloucester Coal (ASX:GCL) へ4億9,000万豪ドルでの買収オファーを行っている香港の一次産品商社 Noble Group Ltd. (SIN:N21) は水曜日、 Gloucester の株主による Whitehaven Coal (ASX:WHC) との合併計画への投票に対し権利を勝ち取るためオーストラリア最高裁判所へ訴訟手続きを行っていると語った。
重要企業ニュース
Oil Search (ASX:OSH) は、石油価格の沈滞が続いた場合2009年の収益は前年を大幅に下回る可能性があると警告した。 Oil Search は2009年の生産量見込み石油換算で800万から830万バレル (mmboe) を確認した。
Fairfax Media (ASX:FXJ) は、金利・税金・償却前利益が約6億豪ドルへ減少する可能性があるが、広告市場において更なる悪化はないものと予測していると語った。
砂糖・建築資材企業 CSR Ltd (ASS:CSR) は建設市場の悪化により打撃を受け、金利税引前年間利益において17％の減少を報告した。同社は税引後の最終配当を1.5セント、年間配当を7.5セントとすると発表した。これは2008年に支払われた15セントの半分である。
不動産デベロッパー Stockland (ASX:SGP) の株式は、資金調達に関する発表を待つ間、取引停止状態に入った。同社はバランスシートにかかる圧力の軽減とライバル社 GPT Group (ASX:GPT) との合併をまかなうため、15億豪ドルの資金調達を行うものと見られている。
鉱物砂採掘業者 Consolidated Rutile Ltd (ASX: CRT) は、設備投資や操業コストを削減するためクイーンズランド州にある同社操業地を2013年から縮小する計画をしていると語る。
Commonwealth Bank (ASX:CBA) は最終配当を25％削減し、今年6月末までの6ヶ月間における配当を1株当たり1.15豪ドルとする予定である。この動きは不良債権の増加を埋め合わせるための資本備蓄計画の一環である。
鉄鋼メーカー OneSteel (ASX:OST) は、7億8,900万豪ドルの資金調達における最終の2億500万豪ドルを調達したと語った。また、 OneSteel は2008-09年の営業純利益見込みを約2億豪ドルへ下方修正した。これは以前の見込みであった3億2,500万から3億7,500万豪ドルの範囲から下げられたものである。
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