昨夜の米国株式市場は、大統領誕生日の休日のため閉場であった。
先週のウォール街からの低調な先導により、昨日のオーストラリア株式は1.2％下落した。S&P/オーストラリア証券取引所200銘柄の基準指数は42.2ポイント・1.2％下落の3,516.9、全株価指数は35.4ポイント・1％下落の3,461.3ポイントとなった。米国からの先導がない状況において、最近の中国や日本からのオーストラリア企業に対する買収入札や一連の企業業績に市場の注目が集まるものと見られる。
注目の経済事象と数値
住宅産業組合と Commonwealth Bank の住宅初回購入者値ごろ感指数が、9月四半期の110.3指標ポイントから39.2％上昇し、12月四半期に153.6ポイントとなった。この結果は政府による金利引下げや住宅初回購入者計画への支援に起因するものである。
オーストラリア統計局によると、12月に発表された個人財源の価値は11月から4.1％増加し、季節調整済みで63億6,000万豪ドルであったとのことである。この個人財源における増加は、固定融資における8.9％の増加や貸付承諾における0.7％の増加から成る。
今日、オーストラリア準備銀行は2月の役員会議事録を発表、 Melbourne Institute は2月四半期の賃金レポートを発表する。
企業合併・買収ニュース
OZ Minerals (ASX:OZL) は、 China Minmetals Non-ferrous Metals Company からの現金26億豪ドルでの買収オファーを同社株主への最善の利益として支持していると語る。 Minmetals は OZ Minerals 株1株あたり82.5セントをオファーしている。
日本のナンバー2製紙会社である日本製紙グループ (TYO:3893) は、 PaperlinX (ASX:PPX) からオーストラリアの製紙会社を最高7億豪ドルで買収することに合意した。日本製紙は初めに6億豪ドルを支払い、2012年6月までの3年間での業績に応じて最高で1億豪ドル超を支払う予定である。
Futuris Corp (ASX:FCL) は、 Australian Agricultural Company (ASX:AAC) における同社保有株式の残り19.9％を QC Allan Myers へ売却する契約を締結した。
重要企業ニュース
保有する Coles スーパーマーケットの業績が好転し、 Wesfarmers (ASX:WES) は2008年12月31日までの6ヶ月間での純利益において46％増となる8億7,900万豪ドルを計上した。前年同期の純利益は6億100万豪ドルであった。
Telstra Corporation (ASX:TLS) は、今後2ヶ月かけて世界最速のワイヤレス・ブロードバンドネットワークを展開すると語る。 Telstra は3月に企業顧客向けに同社の Next G モバイルネットワーク最高速度を21メガビット/秒へ引き上げ、その後4月に消費者顧客向けに提供する予定である。
世界最大のプラスチック飲料ボトルメーカー Amcor (ASX:AMC) は、上半期純利益において30％の減少を計上した。2008年12月31日までの6ヶ月間における利益は1億850万豪ドルであった。これは前年同期には1億5,400万豪ドルであった。
Foster's (ASX:FGL) は国際営業の見直しを行った後、同社ワイン事業の保有を続けることを決定した。同社は2011年会計年度における1億豪ドルのコスト削減へ向けた同事業の再建を行う。ブドウ園など一部の非主要資産は、再建計画の一環として売却される可能性がある。
AXA Asia Pacific (ASX:AXA) は2億7,870万豪ドルの年間純損失を計上した。これは前年には6億3,870万豪ドルの純利益であった。しかし、同社の営業利益は5億4,370万豪ドルから5億5,560万豪ドルへと2％増加した。
OneSteel (ASX:OST) は、同社の12月半期の純利益が前年同期の6,360万豪ドルから2億2,830万豪ドルへ増加したと語った。
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