金曜日のウォール街は入り混じった状態で取引を終えた。投資家たちが前回の取引における回復からの利益をしまい込んだことからダウ指数は値を下げたが、S&P 500とハイテク比重の高いナスダックは若干高となった。米国商務省は消費者支出が3ヶ月間で初めて上昇したと報告した。投資家たちは今週発表される6月の雇用データに注目している。
金曜日のオーストラリア株式市場は金融株に先導され値を上げて取引を終えた。S&P/オーストラリア証券取引所200銘柄の基準指数は47.8ポイント・1.24％上昇し3,903.8、全株価指数は48ポイント・1.25％上昇の3,899.5ポイントとなった。報告期を前に取引量は少ない状態が続くものと見られる。
注目の経済事象と数値
2008-09年会計年度においてオーストラリア企業の1株当たり収益が年間で22％減少するものとアナリストたちは予測している。これは1991年の不況ピーク時に記録された同収益の26.2％減少に近づくものである。UBSの証券戦略最高責任者David Cassidy氏は、6月30日までの6ヶ月間における1株当たり収益が昨年同期比で29.9％減少するという大幅な減少を予測した。
企業合併・買収ニュース
Indophil Resources (ASX:IRN)は、フィリピンのTampakan銅・金プロジェクトにおける同社の34.23％の権利売却に対し多くの企業が関心を寄せていると語った。関心を寄せているのは「大企業」であると同社は語った。
スーパーマーケットColesのオーナー企業Wesfarmers Ltd (ASX:WES)は、スーパーマーケット45店舗とLiqourland店舗8店舗を独立系食料品店グループFoodWorksへ3,500万豪ドルで売却する予定であるとしている。このスーパーマーケットの売却により、残りのスーパーマーケット718店舗とLiquorland 623店舗のネットワークにおける重複を減らし、投資に対する資金を開放することができる、とColesは語った。
重要企業ニュース
Toll Holdings (ASX:TOL)は、西オーストラリア州沖のBarrow IslandにおけるGorgonガスプロジェクトでの物流サービスを管理する1億8,000万豪ドルでの3年契約をChevron Australiaと締結した。Tollの業務は、今年下期に見込まれている政府からの必要全件に関する承認とジョイントベンチャーパートナーによる投資最終決定を同プロジェクトが受けてから開始されることになる。
家具・電気製品小売業者Harvey Norman (ASX:HVN)は、小売業界において更なる回復兆候が見られる中、同社の冬のセールにおける予想を上回る反応を報告した。Gerry Harvey会長は、売上げは全体的に力強いものであると語った。
PaperlinX (ASX:PPX)はタスマニア州の同社製紙事業Tas Paperの初期審査を完了した。PaperlinXのCEOであるTom Park氏は、現在の環境でのTas Paperに対する受け入れがたい経済的損失がこの審査によって示され、今後前向きな効果を生み出すためのモデル構築に全主要株主と共に取り組んで行く予定である、と語った。
Virgin Blue (ASX:VBA)は2009年5月までの11ヶ月間における同社国内線・国際線乗客数がそれぞれ前年比5.1％・68.6％増加したとの予備経営統計値を発表した。
Orchard Property Ltdは南アフリカの不動産グループGrowthpointへの株式募集により、同社の上場企業Orchard Industrial Property Fund (ASX:OIF)の資本増強・機構改革を計画している。Orchard はGrowthpointへの5,560万豪ドルのOIF 株式募集、その資金運用の内在化を予定している、と語った。
Gunns Ltd (ASX:GNS)は22億豪ドルの同社タスマニア州パルプ工場に対するジョイントベンチャーパートナー候補を見つけた。その企業はパルプ・製紙業界において豊富な国際経験を持っている、とGunnsは語った。同業界における市場状況が最近改善する中、このタスマニア州の林業企業はプロジェクト金融機関との交渉を進展させてきた。
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関連企業
Orchard Industrial Property Fund
Harvey Norman Holdings Limited
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