アジア市場レポート：1月19日

昨日の米国市場は休日のため閉場となった。昨夜のヨーロッパ株式は好調な一次産品価格を受け上昇した。トレーダーたちが米国の企業収益報告を待っていることから、月曜日のアジア各市場は入り混じった状態で取引を終えた。日本の日経225は1.2％減、香港のハンセン指数は0.9％減、中国の上海総合は0.4％増、韓国の Kospi は0.6％増、台湾の Taiex は0.2％減となった。

企業ニュース

日本最大の建設鉄鋼メーカーである東京製鐵株式会社 (TYO:5423) は、同社全製品の国内価格を2月に値上げする予定であると語った。同社の主力製品であるH形鋼の価格は5％近く引き上げられ6万6千円となる予定である。また、中国、その他アジア諸国や中東における鉄鋼市場開拓に向け、2008年9月以降初めて同社はホットコイルとH形鋼の輸出を再開する予定である。

マレーシアの Petronas Nasional Bhd. と Japex として知られる石油資源開発株式会社 (TYO:1662) は月曜日、8億6,300万バレルの石油が存在するとされるイラク南部の Garraf 油田開発の合意をまとめた。 Petronas が同ジョイントベンチャーの権利60％を保有し、 Japex は残りの40％を保有する。同企業連合はこの油田からの採取分1バレルあたり1.49ドルの料金を要求し、1日当たり23万バレルの水準での生産達成を約束した。

韓国の Samsung SDI Co. (SEO:006400) とドイツの Bosch によるジョイントベンチャー SB LiMotive Co. は、 GM の Chevrolet Volt へのバッテリー供給契約を結んだ LG Chem (SEO:051910) に続き、韓国で2番目に General Motors (GM) への製品供給を行う自動車バッテリーメーカーとなる可能性がある。 GM は、生産量において世界第2位の規模の充電式バッテリーメーカーである Samsung SDI を同社のバッテリー供給企業として選択することを検討していると伝えられている。

台湾の Chi Mei Optoelectronics Corp. (TPE:3009) は日本のソニー株式会社 (NYSE:SNE) (TYO:6758) へ500万台の液晶テレビ画面パネルを供給する契約を獲得した、と台湾の新聞が伝えた。ソニーは Chi Mei との提携を通じ、競合他社へ追い着く売上増を目指している。

シンガポールの不動産企業 CapitaLand Ltd. (SIN:C31) は月曜日、中国の2大都市における同社の優良不動産取扱いを大幅に増加させるという動きの中で、貨物運送企業 Orient Overseas International Ltd. (HKG:0316) の中国での不動産事業を22億米ドルで買収することを計画していると語った。同契約を通じ Capitaland は上海圏と天津において、総床面積148万平方メートルの開発中の多目的プロジェクトからなる7ヶ所の用地を取得する予定である。

Aluminum Corp of China Ltd (Chalco) (NYSE:ACH) (SHA:601600) (HKG:2600) は、低下する需要や年間前期での損失のもととなった生産過剰により、2009年における損失計上を見込んでいると語った。中国の会計基準のもと、 Chalco は6月30日までの6ヶ月間における純損失35億2,000万元を報告した。これに対し前年は23億9,000万元の純利益であった。


関連企業

東京製鐵株式会社
      

ソニー株式会社
      

Samsung SDI Co., Ltd
      

Orient Overseas (International) Limited
      

LG Chem Ltd.
      

石油資源開発株式会社
      

Chi Mei Optoelectronics Corporation
      

CapitaLand Limited
      

Aluminum Corporation of China Limited(CHALCO)