救済策の詳細不足による落胆から投資家たちが落ち着きを取り戻し、昨夜の米国株式は若干反発した。
昨日のオーストラリア株式市場は、ウォール街からのマイナス先導により影響を受けたあと若干安で取引を終えた。S&P/オーストラリア証券取引所200銘柄の基準指数は14.3ポイント-0.4％下落の3,474.4、全株価指数は10.5ポイント-0.3％下落の3,418.1ポイントとなった。トレーダーは今日、利益増や300億豪ドルでの資本注入に関する Chinalco との交渉の詳細を含む Rio Tinto の業績報告に期待を寄せている。
注目の経済事象と数値
オーストラリア統計局によると、12月の季節調整済み住宅ローン件数が前月比6.4％増となったとのことである。金利引下げや政府による経済刺激策により、住宅ローンの承認数は3ヶ月連続の増加を記録した。不動産市場における住宅初回購入者の割合は12月に7年間で最大へ増加した。
Westpac-Melbourne Institute の消費者心理指数は、金利引下げや政府の経済刺激策に関わらず2月に4.6％下落し85.8ポイントとなった。100ポイントを下回る水準は、この調査において悲観的な人が過半数を占めていることを示す。
上院では今日、政府による420億豪ドルでの経済刺激策に対する投票が行われる。
企業合併-買収ニュース
Murchison Metals (ASX:MMX) は昨日、中国の Sinosteel が同社株主の承認なしに経営権を取得することを阻止するための規定変更が株主間で承認されたことを確認した。
Rio Tinto (ASX:RIO) は最高148億2,000万豪ドルの基本利益を記録すると見られているが、評価減や大量の負債を軽減する手段によりその結果に影が落ちる可能性がある。今晩Rioは中国国有の Chinalco との一連の取引を発表する可能性がある。300億豪ドル相当のその取引は海外投資調査委員会によって調査されることになる。
Arrow Energy (ASX:AOE) は Pure Energy (ASX:PES) に対する初期入札を21％増加し、ライバルであるイギリス大手 BG Group (LON:BG) のオファーを上回った。現在 Arrow のオファーは、 Pure 株1株あたり3豪ドルと Arrow 株1.57となっている。
重要企業ニュース
建築材料グループ Boral (ASX:BLD) は、44％減となった上半期純利益7,500万豪ドルを計上した。同社は住宅-建設産業における国際的な下降に関わらず、株式調達や資産売却をしなくてもよい可能性があると語った。
不動産デベロッパー-投資企業 Stockland (ASX:SGP) は、12月31日までの6ヶ月間において7億2,600万豪ドルの単発コスト処理後損失を計上した。同社はまた、この損失はおそらく年間においても再計上されるであろうと警告した。
Tower Australia Group Ltd (ASX:TAL) は、経済的な不安からさらに多くの人が生命保険に加入するため、経済減速から利益を受けることになると語る。 Tower は9月30日までの年間基本利益において、14％増の6,790万ドルを報告した。
James Hardie Industries NV (ASX:JHX) は、2009年会計年度の前期9ヶ月間の営業純利益において減少を記録した。同期間の営業純利益は8,970万米ドルで、前年同期の1億5,680万米ドルから43％の減少となった。
Gale Pacific (ASX:GAP) は前年同期の432万豪ドルから減少した12月半期純利益220万豪ドルを確認したあと、1.25対1の株主割当発行を通じて600万豪ドルを調達することを検討している。
Hudson Investment Group Limited (ASX:HGL) は、同社のクイーンズランド州石炭施設が14施設に増加したと語った。 Hudson Resources Limited (ASX:HRS) と Tiaro Coal Limited (ASX:TCM) の株式の大半を保有する Hudson Investment は、2企業の最近の成果を報告した。
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