一部の調査において労働市場では厳しい状態が続いているとされているものの、米国の製造業が6月に回復の兆しを示したという前向きな報告を受けて、昨夜のウォール街は上昇した。購買担当者景況指数 (PMI) は5月の42.8％から上昇し44.8％となり、製造業における縮小は底を打ったことが示された。
金融株・資源株に先導され、昨日のオーストラリア株式は大幅に値を下げて新会計年度をスタートした。S&P/オーストラリア証券取引所200銘柄の基準指数は80.9ポイント・2.05％下落し3,874、全株価指数は75.5ポイント・1.91％下落の3,872.3ポイントとなった。
注目の経済事象と数値
教育・雇用・職場関係省 (DEEWR) による6月の専門職空席指数では、専門職空席数が5月から3.7％減少したことが示された。同指数は現在35.5ポイントとなっており、2008年6月を61.5％下回っている。
オーストラリア農業資源経済局 (ABARE) は統計報告において、オーストラリアの非農業国内総生産は前会計年度に0.25%成長し、農業部門のGDPは13%の成長であったと発表した。
オーストラリア統計局は今日、5月の物品・サービス国際貿易データと製造生産データを発表する。
企業合併・買収ニュース
MacarthurCook (ASX:MCK) と AIMS Securities Holdings は、 MacarthurCook に対する AIMS の入札に関し合意に至った。 AIMS はオファー額をさらに8セント増額し、1株あたり0.43豪ドルとした。これを上回る入札がなければ、 MacarthurCook の役員会はこの新たな入札を全会一致で支持する予定である。
掘削サービス企業 Boart Longyear (ASX:BLY) はアフリカでの製造事業の一部を南アフリカの投資企業へ非公開価格で売却した。外国為替の損失を主因として、 Boart はこの売却に関連し上期において約300万米ドルの単発負債を計上する可能性がある。
重要企業ニュース
Valad Property Group (ASX:VPG) は Bank of Scotland plc とのジョイントベンチャー形成のため、ヨーロッパ・イギリスの同社資産と関連負債を提供する予定であると語った。このジョイントベンチャーからの収益は全て負債の返済に利用する予定であると Valad は語った。同社は4億6,900万豪ドル相当の不動産資産、7億6,100万豪ドルの負債、ジョイントベンチャーや投資における純資産3億8,200万豪ドルを提供していた。
Emergent Resources (ASX:EMG) は「同社にとって重要な契約」の発表を待つ間、同社株式を取引停止とした。この採掘企業は同社の Beyondie マグネタイトプロジェクトに関し中国のパートナー企業を近く確保するものと見られていた。
インフラ管理企業 Hastings Diversified Utilities Fund (ASX:HDF) は複数の入札を受けてから2週間後、同社の Epic ガスパイプラインの販売を停止した。 Hastings は負債や今後の保障費用をカバーするため、新株募集において2億5,000万豪ドルを調達する計画を立てている。
健康保険会社 NIB Holdings (ASX:NHF) は2009年会計年度において同社の契約者数が5.17％増加したとしている。増加の大半は年度後半に見られた。この増加率は「4％を若干上回る」としていた NIB による以前の見込みを上回った。
Westpac (ASX:WBC) は同行の小口株主優待制度を廃止した。これには管理コストの上昇や非常に低い優待オファーの利用が要因となった。
Rio Tinto Ltd (ASX:RIO) はイギリスにおける152億米ドルの資金調達が成功したと語る。投資家たちはロンドンにおいて新たに上場された株式の96.97%を取得した。 Chinalco は Rio Tinto の資金調達における同社の割当配分すべてを取得し、また同鉱業企業の最大株主としての地位を維持していくことを認めた。
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