石油価格の急騰により支えられ、昨夜のウォール街は値を上げて取引を終了した。7年国債入札の成功も投資家の信頼感回復を支えた。新たな失業件数は先週減少し、多くのアナリストの予測よりもよい結果となった、と米国労働省は語った。
ウォール街での混乱を受けての幅広い部門での売りにより、オーストラリア株式市場は値を下げて取引を終えた。S&P/オーストラリア証券取引所200銘柄の基準指数は45.4ポイント・1.2％下落し3,755.7、全株価指数は41.4ポイント・1.1％下落の3,753.9ポイントとなった。
注目の経済事象と数値
オーストラリア統計局の調査では、経済減速のなかでオーストラリアの事業が支出を削減していることが示された。季節調整済みの新規民間設備投資 (capex) は8.9％減となり、今年の3月四半期の事業投資は229億6,000万豪ドルへと減少した。
企業合併・買収ニュース
Macquarie Group (ASX:MQG) は、カナダのエネルギーコンサルタント企業 Tristone Capital Global Inc を約1億1,600万カナダドルで買収する契約を締結した。この契約により Tristone は Macquarie に完全統合されることとなり、同社の買収・分割部門の名称は Macquarie Tristone となる。
資源採掘企業 Arafura Resources (ASX:ARU) は、 Jiangsu Eastern China Non-Ferrous Metals Investment Holding Co. (JEC) が同社の株式25％を取得することに対しオーストラリア政府から承認を得た。 JEC は、中国・南京に基盤を置く資源発掘・開発・採掘の大手グループ East China Exploration & Mineral Development Bureau の事業体である。
金生産業者 Dioro Exploration (ASX:DIO) は Avoca Resources (ASX:AVO) からの敵対的買収入札を拒否した。会計企業 KPMG はその買収ターゲットとなった企業を Avoca による入札額の2倍超で評価し、その5,680万豪ドルでの入札を退けた Dioro を支持した。そのオファーは公正でも妥当でもない、と KPMG は語った。
AED Oil (ASX:AED) は、 Longtom 石油・ガスプロジェクトの半分となる1億5,500万業ドルを Nexus Energy (ASX:NXS) へ支払う予定であると語った。 Nexus はこの資金の一部を Longtom の負債と経費の支払いに使う予定である。
重要企業ニュース
韓国の鉄鋼メーカー Posco (SEO:005490) は木曜日、 Rio Tinto Ltd. (ASX:RIO) と33％から44％の値下げとなる年間の鉄鉱石価格契約を締結したと語った。 Posco は鉄鉱石1トン当たり58.2米ドルから68.9米ドルで購入する予定であると語った。
CSL Limited (ASX:CSL) は、豚インフルエンザのワクチン抗原のための1億8,000万米ドルでの契約を米国政府から獲得した。これはインフルエンザ大流行への同政府による対策準備の一環である。このワクチンはオーストラリアで製造される予定である、と CSL は語った。
Tutt Bryant Group (ASX:TBG) は、国際経済危機と為替レートにおける損失の両方から打撃を受け、46％減となる09年会計年度の税処理後純利益1,420万豪ドルを報告した。この結果は前回の見込みに沿ったものである、と同社は語った。
Ausenco Limited (ASX:AAX) は市場において増加する機会を十分に活用するため、新規株式において4,050万豪ドルを調達した。
Heron Resources Limited (ASX:HRR) は同社の Yerilla ニッケル・コバルトプロジェクトに関し、 Ningbo Shanshan Co Ltd (SHA:600884) との契約を締結したと発表した。この契約により、 Shanshan は自社の技術を利用し Heron の Yerilla プロジェクトからの鉱石を扱う実行可能性調査に取り組む。これは中国においての更なる処理に向けてニッケルとコバルトの濃縮物を生産するためである。
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